珍しい明治時代の洋風集合住宅「東山手洋風住宅群(7棟)」

明治20年代後半頃にまとめて建設された洋館群で、敷地は東山手最下部の西面する急傾斜地を上下2段に造成しており、狭小な宅地に7棟もの建物が建つため、居留地内の他の宅地に比べて密集した形態となっている。形態から社員住宅か賃貸住宅として計画的に建てられたと推測され、全国的に見て類例がない貴重な遺構である。

東山手「地球館」

A棟は、東山手「地球館」として市民活動団体「国際交流塾」がワールドフーズレストランを運営するなど、国際交流の拠点として活用されている。入館料無料(レストラン利用時は実費)。

東山手地区町並み保存センター

B棟は、東山手地区町並み保存センターとなっており、1階には管理人が常駐し観光案内機能や古写真等の資料展示、2階には貸室として小規模な会議室(104円/時間)がある。マニアに人気の「歴史まちづくりカード」の配布場所にもなっている。入館料無料。

長崎市埋蔵資料館

D棟は、国産の遺物、舶来の遺物、長崎の陶磁、肥前陶磁など172点を展示している。入館料は一般100円、小・中学生50円、団体(15名以上)一般 80円、団体小・中学生30円で、長崎市古写真資料館と共通入館料。

長崎市古写真資料館

E〜G棟は、幕末から明治期の長崎の外国人居留地と市街地の特徴をよく表している古写真147枚を90点のパネルに構成して展示している。また、上野彦馬が撮影した写真を複製した額装パネル24点をはじめ、カメラの原理を体験できる機材及び写真の解説映像並びに解説パネルを展示している。入館料は一般100円、小・中学生50円、団体(15名以上)一般 80円、団体小・中学生30円で、長崎市埋蔵資料館と共通入館料。