明治中期に英国人ウィルソン・ウォーカーが建てた住宅。1階、2階とも正面に中央部が突出したベランダを設けており、ベランダに面した居室の側面には、ベイ・ウィンドーを用いるなど変化をつけた全体的に整った質の高い洋風建築となっている。元々はグラバー坂にあったものを、保存のために長崎市が現在の場所に移築した。1階には長崎居留地時代の全体像が分かる大型模型や長崎が生んだ版画家・田川憲氏の作品などが設置されている。2階は貸室となっており、研修室には30名ほどが収容できる。マニアに人気の「マンホールカード」の配布場所となっているほか、不定期で雑貨市も開催されている。