長崎の豪商「小曽根家墓地」

小曽根乾堂は豪商小曽根家に生まれ、事業家としてだけでなく、書道や文人画(中国由来の絵画)、篆刻(印鑑の制作)にも優れており、幕末から明治にかけて様々な分野で活躍した。乾堂は父とともに、居留地に隣接する浪の平の海岸に私財を投じて海外貿易のための築地を独自に造成し、これは「小曽根築地」と呼ばれたが、のちに居留地編入された。小曽根乾堂の墓地は浪の平の後背斜面にあり、いまも長崎の港を見守っている。

※個人の墓地なので見学する場合はマナーを守ってください。