
太田大八(1918~2016)
1918年大阪府に生まれる。幼少期を長崎県で過ごす。多摩美術大学在学中に第二次世界大戦勃発。広島の近郊で原爆を体験。戦後まもなくから絵本や子どもの本の挿絵を描き、以後、半世紀近くにわたって、子どものための創作を続けた。線画から日本画を思わせる繊細な水彩さらに油絵に至るまで、作品によって多彩な画風を用いている。しかし、対象がどもだからといって、甘さや妥協を許さない芸術性の高い作品が多い。
多くの受賞があるが、1999年、長年の子どもの文化への寄与により、モービル児童文学賞を受賞。作品に『かさ』(文研出版)、『やまなしもぎ』(福音館)、『絵本西遊記』(童心社)など多数。