
竹田あけみさんは神奈川県に生まれ、アメリカ・ニューヨークに住んで約50年です。1976年にニューヨークへ渡米後、ダウンタウンのビルのあちこちで見かけるFallout Shelter(核シェルター)のサインに違和感を覚え、1985年に核シェルターのフォトコラージュをシルクスクリーンの技法で制作した作品“Fallout Shelter”を発表しました。
その後、原爆投下・核実験・原子力発電所へと目を向け、日本以外にも南太平洋・チョルノービリ・アメリカ合衆国で起こった放射能被爆の実態をもっと知りたい、表現したいと思うようになり、機会を捉えて作品を発表してきました。
今回は原爆投下80年の節目に合わせ、恒久平和を常に願う竹田さんのほぼ半世紀にわたる反核表現の集大成となる回顧展を開催します。